「コストコのエグゼクティブ会員、そろそろやめようかな…」と感じたときに気になるのが、返金やリワードの扱いですよね。
エグゼクティブ会員は特典が多い一方、年会費が通常会員の約2倍。
「思ったほどリワードが貯まらなかった」「元が取れない」と感じて解約を検討する人も少なくありません。
しかし、タイミングを誤るとリワードを失効させたり、返金を受け損ねたりするリスクがあります。
この記事では、コストコエグゼクティブ会員の解約方法を分かりやすく整理し、返金制度・リワードの仕組み・損をしないベストなタイミングを徹底解説。
実際のシミュレーションを交えながら、どの月に解約すれば一番得なのかを具体的に紹介します。
この記事を読めば、リワードも返金もムダにせず、スマートにエグゼクティブ会員を卒業する方法が分かります。
コストコエグゼクティブ会員とは？通常会員との違いを整理
まずは「コストコエグゼクティブ会員」とはどんな制度なのかを整理しましょう。
通常会員との違いや、どんな人が得をしやすいのかを理解することで、解約の判断がしやすくなります。
エグゼクティブ会員の基本概要と特典内容
コストコのエグゼクティブ会員は、通常のゴールドスター会員に比べて特典が多い上位プランです。
年会費は9,900円（税込）で、通常会員の4,840円（税込）に比べるとおよそ倍の価格になります。
その分、年間購入金額の最大2％が「リワード（還元）」として戻ってくる仕組みです。
| 会員種別 | 年会費（税込） | 主な特典 |
|---|---|---|
| 通常会員（ゴールドスター） | 4,840円 | 倉庫店・オンラインでの買い物利用可 |
| エグゼクティブ会員 | 9,900円 | 通常特典＋年間購入額の最大2％リワード還元 |
つまり、年会費の差額をリワードで取り戻せるかどうかがカギです。
たとえば年間25万円以上の買い物をする人なら、リワード5,000円が付与され、ほぼトントンになります。
通常会員との年会費・還元率の比較表
エグゼクティブ会員が得かどうかを判断するには、買い物金額ごとの損益を比べると分かりやすいです。
| 年間購入額 | リワード（2％） | 追加年会費5,060円との差 |
|---|---|---|
| 20万円 | 4,000円 | −1,060円（損） |
| 25万円 | 5,000円 | −60円（ほぼトントン） |
| 30万円 | 6,000円 | ＋940円（得） |
年間25万円が損益分岐点と覚えておくとよいでしょう。
それ以下なら通常会員で十分というケースが多いです。
エグゼクティブ会員を解約すべきか迷ったら？判断の目安
「エグゼクティブを続けるべきか、それともやめるべきか？」と迷う人も多いですよね。
ここでは、解約を考えるタイミングと判断基準を具体的に整理します。
元が取れないラインはいくら？リワード還元の損益シミュレーション
エグゼクティブ会員を続けるかどうかは、年間のリワード還元が「追加年会費5,060円」を上回るかどうかがポイントです。
次の表を見れば、どのくらい買い物をすれば元が取れるか一目でわかります。
| 年間購入金額 | リワード額（2％） | 損益結果 |
|---|---|---|
| 20万円 | 4,000円 | −1,060円（損） |
| 25万円 | 5,000円 | −60円（トントン） |
| 30万円 | 6,000円 | ＋940円（得） |
| 40万円 | 8,000円 | ＋2,940円（得） |
年間25万円以上の買い物が目安です。
もしそのラインに届かないなら、解約を検討しても良いタイミングです。
解約を検討する人によくある3つのケース
実際に「やめたほうがいいかも」と考えるきっかけには共通点があります。
- 買い物頻度が減り、年間購入額が25万円未満になった
- 引っ越しなどで店舗が遠くなり、利用回数が激減した
- 家族構成が変わり、大量買いが必要なくなった
たとえば、毎月2万円の買い物だと年間24万円です。
この場合、リワードは4,800円にしかならず、追加費用の5,060円を回収できません。
つまり「赤字」になるため、解約を検討する価値があるということです。
コストコエグゼクティブ会員の解約方法【手順完全ガイド】
ここでは、実際にコストコエグゼクティブ会員を解約する具体的な手順を紹介します。
オンラインでは手続きができないため、店舗での流れを理解しておくことが大切です。
オンラインで解約できない理由
エグゼクティブ会員の解約は、ウェブサイトやアプリからは行えません。
理由は、解約手続きに本人確認とカード返却が必要だからです。
これにより、不正利用やなりすましの防止が徹底されています。
| 手続き方法 | 対応可否 | 理由 |
|---|---|---|
| 店舗カウンター | 〇 | 本人確認・カード返却が可能 |
| オンライン（ウェブ・アプリ） | × | 本人確認ができないため |
| 電話 | × | カード返却が必要なため |
解約は必ず店舗のメンバーシップカウンターで行うという点を覚えておきましょう。
店舗での手続き手順（持ち物・流れ・注意点）
実際の手続きはとてもシンプルです。以下の5ステップで完了します。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| STEP1 | 最寄りのコストコ倉庫店に行く |
| STEP2 | カウンターで「エグゼクティブ会員を解約したい」と伝える |
| STEP3 | 会員カードを返却し、返金計算を受ける |
| STEP4 | 本人確認書類を提示する |
| STEP5 | 通常会員に変更 or 退会して返金を受ける |
持参が必要なものは次の3つです。
- エグゼクティブ会員カード
- 本人確認書類（運転免許証・マイナンバーカードなど）
- 支払いに使用したクレジットカード（確認が必要な場合あり）
店舗によって混雑状況が異なるため、平日午前中に行くのがおすすめです。
事前に準備を整えておくと、手続きは10分ほどで完了します。
返金制度の仕組みと「ダウングレード」「退会」の違い
エグゼクティブ会員をやめるときは、「通常会員に戻す」か「完全退会する」かの2択になります。
どちらを選ぶかによって、返金額や今後の利用条件が変わります。
通常会員に戻す場合の返金額と条件
コストコをこれからも利用したい人は、エグゼクティブから通常会員（ゴールドスター会員）に戻す形が適しています。
この場合、返金されるのはアップグレード差額分の5,060円のみです。
| 条件 | 返金額 | 利用状況 |
|---|---|---|
| 通常会員へダウングレード | 5,060円（追加年会費） | コストコの利用は継続可能 |
ただし、解約後12か月間は再アップグレードができないルールがあります。
「一度やめて様子を見よう」という場合は、この点に注意が必要です。
完全退会する場合の全額返金ルール
「今後コストコを利用する予定がない」人は、会員自体を完全に退会する選択も可能です。
この場合は年会費9,900円全額が返金されます。
| 条件 | 返金額 | 利用可否 |
|---|---|---|
| 完全退会 | 9,900円（年会費全額） | 利用不可 |
退会するとコストコのサービス全般が使えなくなります。
「また利用したくなるかも」と思う人は、ダウングレードにしておくと安心です。
年会費保証制度の活用法
コストコには「年会費保証制度」という安心のルールがあります。
これは、有効期限内であれば年会費を全額返金してもらえる制度です。
| 制度名 | 内容 | 対象者 |
|---|---|---|
| 年会費保証制度 | 満足できない場合はいつでも全額返金 | すべてのコストコ会員 |
ただし、カードの有効期限を過ぎると返金対象外になります。
「更新月をうっかり過ぎていた」というケースもあるため、期限を必ずチェックしましょう。
この制度を上手に使えば、解約でもダウングレードでも損をせずに退会できる仕組みです。
リワードを失効させないベストな解約タイミング
コストコエグゼクティブ会員を解約する際に、最も注意すべきなのがリワード（還元ポイント）の扱いです。
タイミングを誤ると、せっかく貯めたリワードを受け取れずに失効してしまうこともあります。
リワード付与サイクルの仕組み
リワードは前年の1月1日から12月31日までの買い物額をもとに計算され、翌年2月に付与されます。
そのため、2月の付与前に解約してしまうと、リワードを受け取る権利が消えてしまうのです。
| 解約時期 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 1月末まで | アップグレード費5,060円が返金される | リワードを受け取れない |
| 2月以降 | リワードを受け取り後に利用できる | 返金が受けられない |
リワードが多い人は2月以降、少ない人は1月末までに解約するのが基本ルールです。
1月解約・2月解約どちらが得か？比較シミュレーション
実際の損得を具体的な数字で見てみましょう。
| 年間購入額 | リワード額（2％） | 1月末解約 | 2月以降解約 |
|---|---|---|---|
| 20万円 | 4,000円 | ＋5,060円（返金） | ＋4,000円（リワード） |
| 30万円 | 6,000円 | ＋5,060円 | ＋6,000円（リワード） |
| 40万円 | 8,000円 | ＋5,060円 | ＋8,000円 |
このように、リワードが5,060円を上回る場合は、2月以降に解約したほうが得になります。
自分の年間利用額をもとに損得をシミュレーションしてみると良いでしょう。
解約前チェックリスト：損を防ぐ4つのポイント
リワードを無駄にしないためには、以下のポイントを必ず確認してください。
- 2月のリワード付与を受け取ってから解約する
- アプリまたはメールでリワード残高をチェックする
- リワードをすべて使い切ってからカウンターへ行く
- 使用期限が近い場合は計画的に消化する
リワードを残したまま解約すると全額失効してしまうため、最後の買い物で使い切るのが鉄則です。
解約時の注意点と見落としがちな落とし穴
返金やリワードだけでなく、解約に伴って知っておきたい注意点がいくつかあります。
これらを知らないと、「返金できたけど別の面で損した」というケースもあるので要注意です。
再アップグレード制限と再入会ルール
エグゼクティブ会員を一度やめると、12か月間は再アップグレードできません。
つまり、「半年後にまた戻したい」と思ってもすぐにはできないということです。
| 解約時期 | 再アップグレード可能になる時期 |
|---|---|
| 2025年3月解約 | 2026年3月以降 |
| 2025年8月解約 | 2026年8月以降 |
短期間で再入会を検討している人は、この制限を頭に入れておきましょう。
交通費・家族カード・特典への影響
解約手続きは店舗カウンターのみなので、遠方から出向く場合は交通費やガソリン代も考慮すべきです。
| 項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| アップグレード費返金 | 5,060円 |
| 交通費（往復ガソリン＋高速代） | 約4,000円 |
| 差し引き結果 | ＋1,060円 |
また、エグゼクティブ会員の家族カードも本人の解約に連動して切り替わります。
| 手続き内容 | 家族カードの扱い |
|---|---|
| 通常会員へダウングレード | 家族カードも通常会員に切り替え |
| 完全退会 | 家族カードも自動で無効化 |
さらに、エグゼクティブ限定特典（旅行・保険・優待など）も同時に終了します。
利用中の特典がある人は、必ず事前に確認してから解約しましょう。
損を防ぐための現実的な判断基準
ここまでの内容を踏まえると、次のような判断が現実的です。
| 状況 | おすすめ対応 |
|---|---|
| 年間購入額が25万円未満 | 1月末までに解約して返金を受ける |
| 年間購入額が25万円以上 | 2月以降にリワード受取後に解約 |
| 将来またエグゼクティブに戻す予定あり | ダウングレードを選択 |
返金額とリワード額のどちらが大きいかで判断するのが最もシンプルな方法です。
まとめ｜損せずスマートにコストコエグゼクティブ会員を解約する方法
ここまで、コストコエグゼクティブ会員の解約に関する仕組み・返金ルール・リワードの扱いなどを詳しく見てきました。
最後に、重要なポイントを整理しておきましょう。
解約のポイントをおさらい
エグゼクティブ会員を解約する前に、次の4点を必ずチェックしましょう。
| チェックポイント | 内容 |
|---|---|
| 解約方法 | 店舗のメンバーシップカウンターでのみ対応（オンライン不可） |
| 返金額 | ダウングレード＝5,060円／完全退会＝9,900円全額返金 |
| リワード | 2月付与後に使い切ってから解約が鉄則 |
| 注意点 | 12か月間の再アップグレード制限・交通費・家族カードの影響 |
とくに「リワードの失効」と「返金のどちらを取るか」が判断の分かれ目になります。
返金額が大きいなら1月末解約、リワードが多いなら2月以降の解約がベストです。
あなたに合ったコストコ会員の選び方
エグゼクティブ会員は、コストコでの買い物金額が多い人にとっては大きなメリットがあります。
一方で、利用頻度が少ない場合は「通常会員で十分」というケースも多いです。
| 利用スタイル | おすすめ会員タイプ |
|---|---|
| 毎月2〜3万円以上買い物をする | エグゼクティブ会員を継続 |
| 買い物は月1〜2回・合計25万円未満 | 通常会員に戻す |
| しばらくコストコを利用しない予定 | 完全退会して年会費返金 |
つまり、エグゼクティブ会員を「やめる」ことは損ではなく、あなたのライフスタイルを見直すきっかけになります。
自分にとって一番お得な形でコストコを利用し続けるのが、最も賢い選択です。
このガイドを参考に、リワードも返金も無駄にせず、スマートにエグゼクティブ会員を卒業してください。
